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2021.11.18屋根塗装できない素材。ノンアスベスト屋根材の種類とメンテナンス方法

 

屋根に関しては約10年スパン定期的なメンテナンス(塗り直し)をお勧めしています。

 

定期的に塗り直すことで屋根そのものを長持ちさせることができ、最終的に手間も、金銭的負担も抑えることができるからです。

 

しかし、中には塗り替えできない、塗り替えても意味がない屋根材があります。それが1996年〜2008年の間につくられた「ノンアスベストの屋根材」です。

 

この期間につくられたノンアスベストの屋根材は耐久性に問題があり、10年前後で寿命を迎えるものがほとんどです。

 

つまり、10年毎のメンテナンス(塗り直し)をしても意味がないのです。

 

ノンアスベストの屋根材はすでに販売中止になっていますが、現在もノンアスベストの屋根材を使用している住宅は少なくありません。

 

1996年〜2008年の間に「家を建てた」「屋根を葺き替えた」という人は注意が必要です。

 

ノンアスベストの屋根材は一般の方が見た目で判断するのは非常に困難です。プロに判断してもらうのが一番良いのですが、、、この事実、大手ハウスメーカーの営業マンであってもこの事実を知らないことがあります。

 

今回は、屋根のメンテナンスの際、無駄な塗り替え=無駄なお金を使わなくてすむよう、「塗装できないノンアスベストの屋根材」について詳しくご紹介します。

 

※屋根の種類によって、注意する年代が異なります。詳しくは下記「塗り替えできないノンアスベストの屋根材の種類」をご確認ください。

 

 

【1996年〜2008年】に販売された、塗り替えできないノンアスベストの屋根材の種類

 

皆さんもご存知の通り、アスベストには毒性があり、粉末を吸い込むと肺がん悪性中皮腫などさまざまな健康被害を引き起こします。

 

このアスベストの健康被害が注目されるようになると、屋根材メーカーはこぞってアスベストを使わない「ノンアスベストの屋根材」を開発しました。

 

以下は、代表的ノンアスベストの屋根材です。

 

①コロニアルNEO

 

塗装できない屋根_コロニアルNEO

 

発売:2001〜2003年販売中止、新製品として改良

 

コロニアルNEOは、クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が2001年に販売したスレート屋根材です。2003年の劣化発覚後は改良に着手。​​​​​​現在は改良された「コロニアル・グラッサ」「コロニアル・クァッド」等が後継品として販売されています。

 

劣化の症状

 

施工後8〜10年で、ひび割れや欠け、変色が目立つようになる。

 

②パミール屋根

 

塗装できない屋根_パミール屋根

 

発売:1996年発売〜2008年販売中止

 

パミール屋根は、外装建材メーカー・ニチハが1996年に発売したスレート屋根材。ノンアスベスト屋根への切り替え初期の商品です。

 

劣化の症状

 

施工後8〜10年で劣化が顕著になります。

 

もっとも目立つのが「剥がれ」。先端からパリパリとミルフィーユ状に剥がれていきます。剥がれる前段階になると、屋根の先端が白く変色します。そのほか、屋根のズレや脱落も考えられます。

 

③セキスイかわらU

 

発売:1990年発売〜2013年販売中止

 

セキスイかわらUは、積水化学工業株式会社が1990年に発売した瓦。ノンアスベスト屋根の先駆けの商品です。瓦はもともと塗り替えができないため、劣化の発覚が遅れました。

 

劣化の症状

 

10年前後でひび割れや剥離、変色、上に乗っただけで簡単に割れてしまうなどの症状が見られます。

 

 

 

【1996年〜2008年】に販売された、塗装できないノンアスベスト屋根材のメンテナンス方法

 

10年前後で寿命を迎えるノンアスベストの屋根に関しては、特別な理由がない限り、塗り直しはオススメしません

 

塗り直しは10年に1度、屋根の寿命を伸ばすメンテナンスであり、10年前後で寿命を迎える屋根に塗り直しをしても「美観を保つ」以外メリットがないからです。

 

メンテナンス方法としては以下をおすすめします。

 

①葺き替えを行う

 

今ある屋根を取り外し、新しい屋根を設置します。瓦(セキスイかわらU)は葺き替えしかできません。

 

②カバー工法で屋根を覆う

 

古い屋根の上に、新しい屋根をかぶせる工法です。古い屋根を解体する必要がないため、費用と工期を抑えることができます。

 

善の外壁修繕では、旭ファイバーグラスの屋根材(リッジウェイ)を使うカバー工法をお勧めしています。

 

(リッジウェイ)は機能性と審美性に優れ、さらに他の屋根材に比べ安価で施工できるのが特徴です。(リッジウェイ)について詳しくはコチラをご覧ください。

 

特例:塗り直す

 

「塗装できない屋根なのに?」と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。確かにこれまでにお話ししたように、10年前後で寿命がくる屋根に、塗り直しをしてもあまり意味がありません。手間も、お金ももったいないと思います。

 

しかし、稀に全ての事情を理解した上で塗り直しを希望される方がいます。それは「短期間でも屋根の美観を保ちたい方」です。屋根にひび割れや剥離が発生しても、2〜3年はそのまま使える場合がほとんどです。

 

劣化した見た目が気にならない場合は、2〜3年待って葺き替えorカバー工法を行うのがベストですが、気になる場合は塗り替えも選択肢に入れましょう。

 

 

【1996年~2008年】に販売されたノンアスベスト屋根材と、一般の屋根材のメンテナンスの違い

 

一般的なスレート屋根:寿命約40年

 

一般的なスレート屋根は、定期的な塗り替えれば40年程度持ちます。

 

塗り替えは10年ごとが目安。15年、20年放置すれば1回の修繕費がかさむだけでなく、屋根の寿命も短くなります。

 

  • 10年目:1回目塗り替え
  • 20年目:2回目塗り替え
  • 30年目:3回目塗塗り替えで
  • 40年目:葺き替えカバー工法

 

1996年~2008年のノンアスベストスレート屋根:寿命約10年

 

この期間に販売されたノンアスベストのスレート屋根の場合、10年前後で葺き替えかカバー工法での工事が必要です。

 

10年前後でひび割れや欠け等様々な不具合が発生し、屋根そのものが寿命を迎えます。そのため、特別な理由がない限り、屋根の寿命を延ばす目的で行う塗り替えはオススメしません。

 

善の外壁修繕は、いずれの場合も「現在の屋根の正確な状態」「メンテナンス方法の種類」「メンテナンス方法ごとのメリット、デメリット」をきちんとご説明した上で、お客様にメンテナンス方法を選んでいただきます。

 

善の外壁修繕は自社で足場を保有しているため、どの方法で施工を行う場合も、足場代(10万円前後)は不要となります。

 

 

【1996年~2008年】のノンアスベスト屋根材の見分け方 ※塗装のプロでも知らない可能性があるので要注意

 

最初にお伝えしたように、一般の方が「これがノンアスベスト屋根だ!」と見分けるのは困難ですが、一応、以下の3点が確認ポイントになります。

 

①施工時の図面仕様書を確認する

 

施工時の書類を保管している場合は、図面仕様書をご確認ください。必ず、屋根の種類が書いてあります。

 

図面仕様書は20年間は必ず保管されているので、ご自宅に見当たらない場合は当時の施工店に聞いてみましょう。

 

②過去、施工店から屋根の劣化について連絡を貰ったことがある

 

屋根材のメーカーは、リコールはもちろん、リコールにはならなくとも製品に対して不具合を確認した場合、必ず、その屋根材を使用した全ての施工店に連絡します。そして、連絡を受けた施工店は、自社で施工した全てのお客様に連絡します。

 

過去に施工店から屋根の不具合について連絡をもらったことがある方は注意が必要です。ただし、全ての施工店がお客様に連絡するわけではありません。正直、連絡をしない施工店も多々あります。

 

連絡をもらったことがないからといって、安心はできません。

 

③「屋根工事をして10年未満なのに劣化がひどい」

 

これも一つの目安になりますが、劣化は他の要因が絡んでいることも多く、それだけで決めつけることはできません。

 

「ノンアスベスト屋根の可能性がある」「よく分からない」という方は、きちんとした施工業者に調査をしてもらうのがベストです。

 

ただし、一部の塗装業者(特にお客様の窓口になる営業マン)はノンアスベストの屋根材について知らない方も多いようです。実際、某ハウスメーカーの営業マンが“知らない”という状況に立ち会ったことがあります。

 

ノンアスベストを理解していない業者の提案は危険です。

 

 

【1996年~2008年】のノンアスベストの屋根材を知らない施工業者の行動・提案

 

①調査際、屋根の上に登ってしまう

 

劣化が進んだノンアスベストの屋根はかなり脆くなっています。調査といえど、安易に屋根の上に登るのは危険。踏んだところが割れてしまう可能性があります。

 

○善の外壁修繕の場合

 

善の外壁修繕_ドローン


善の外壁修繕の熟練した職人は、見た目でノンアスベストの屋根かどうか判断できる場合が多いです。

 

また屋根調査にはドローンを用い、屋根に上ることなく詳細な調査を行うことができます。ドローン調査についての詳細はコチラをご覧ください。

 

②塗り直しを提案してしまう

 

ノンアスベストの屋根を知らない場合、塗り替えを提案するケースが多いようです。メンテナンスのところでお話ししたように、10年程度で寿命を迎える屋根に塗り直しを行うのは非常にもったいないと言わざるを得ません。

 

さらに、わざとノンアスベストの屋根であることを伝えず、塗り直しを提案する業者もいます。なぜなら、その方が儲かるからです。

 

最初に「塗り直し」を提案し、短期間でダメになった後、再び「葺き替えorカバー工法」を提案。本来必要ない塗り直し分の料金を払うことになることも。

 

○善の外壁修繕の場合

 

塗装できない屋根_調査報告書

 

善の外壁修繕では、お客様のご希望と、ドローンによる精度の高い調査結果をもとに、本当に必要な施工のみご提案いたします。正直であること。それが善のモットーです。弊社の理念についての詳細はコチラをご確認ください。

 

 

まとめ

 

ノンアスベスト屋根は安価だったこともあり、一定数は流通していました。知らないだけで、ご自宅の屋根がノンアスベストであることは十分考えられます。

 

屋根の塗り替えをお考えの方は、①信頼できる業者を見つける②屋根材、劣化の状況を知り、適切な施工を行う。この2つを頭に置いてください。

 

もちろん、弊社はその2つに当てはまると自負しています。

 

相見積もりも大歓迎。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

 

 横浜市青葉区限定 外壁修繕(塗装・屋根・防水)|株式会社善

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